白い巨塔(唐沢寿明主演) 2話の動画配信・あらすじ&ネタバレ感想!贈り物という名の賄賂
唐沢寿明主演ドラマ「白い巨塔」2話の動画配信情報とあらすじ・ネタバレ感想をご紹介します。
白い巨塔 第2話「贈り物」
財前五郎が東教授にいない間に内緒で手術を決行してしまうお話しです。
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白い巨塔 2話のあらすじ
第一外科助教授の財前五郎(唐沢寿明)は、第一内科助教授である里見脩二(江口洋介)に相談され、自分が執刀すると言っていた膵臓がん患者・小西みどり(河合美智子)の手術を辞めると言い出します。
最初の診断で膵臓がんを見逃してしまったことを医師が、第一内科教授の鵜飼良一(伊武雅刀)だったと知ったからです。
教授選を控えて、余計な波風を立てたくないから…
しかし、初期の膵臓がんの手術例は極めて少ないため、外科医として手術したいという気持ちは抑えられません。
そのため、タイミング第一外科助教授である東教授が出張で出かけることになったことを利用することに…
東が不在の日に緊急オペとして手術をすれば、東にも鵜飼にも知られないですむと考えたのです。
そして里見に、再度執刀させろと言いより…
隠れて手術をすることに猛反対した里見に対し、「患者は君の玩具じゃない。」と正当化して押し切ろうとするのです。
膵臓がんを手術できる外科医は、現状財前しかいないことから、里見も承諾するしかなく…
白い巨塔 2話のネタバレ感想
※ここからはネタバレにご注意ください。
前回に引き続き、膵臓がん患者・小西みどり(河合美智子)の手術を辞めると財前が言い出したシーンから始まります。
里見からすると追い込まれちゃった感じですね。
勝手に財前が告知してしまったし、患者と家族は財前が執刀してくれるならと不安を持ちながらも手術をする覚悟を持ったというのに、今更財前はできませんなんて言えませんよ。
そもそも、財前が自分しか手術できる者はいないと断言していたぐらいだし、可能だとしたって鵜飼の見落としだとわかれば、他の医師だって手術してくれないでしょうからね。
財前の失態!甘さが自分の首を締める!?
そんな里見の悩みも患者の気持ちとは別に、財前はただこの事例を見逃すのがもったいないと思ってはいたんですよ。そして思いついたのが、緊急オペってことにすること!
緊急ってことにすれば、東が出張中に手術することで許可をもらう必要もないし、鵜飼にもバレないって思うわけです。
ここが財前の甘さです。
結局は、権力争いよりも外科医としての欲望の方が、この時は勝っちゃったんですね。
そして、やっぱり手術すると言い出して里見と言い合いになりますが、里見からすると、小西みどりを助けるためには財前に手術してもらうしかなく…
結局、手術は大成功!
膵臓がんの可能性を見つけた里見もすごかったし、実際に手術をした財前の技術もすごかったので、お互いに称賛しあいます。
ここまでは良かった…
ところが、この手術が今後の流れを大きく変えていくことになるんですよ。
これまでは、医者としての技術一本でのし上がってきた財前が、政治的な問題にも首を突っ込んで色々と裏工作するようになります。
そのきっかけとなったのが、舅の財前又一(西田敏行)。
個人的に、私は財前又一というキャラはとても好きです(笑)
医療業界の裏の汚い部分を知っていて、何でもやっちゃう人ですが、なんだか憎めません。本当に婿ではなく自分の息子のように財前をかわいがっているような気がして。
そんな又一から、財前は甘すぎると厳しく怒られます。
鵜飼が絡んでいる患者に手を出したのはもちろん、変に小細工して手術したことでバレた時に言い訳ができないと…
あいつら学者づらしてええカッコしているくせに
もう嫉妬心は人一倍強おて、陰険な目光らせとるんや
確かに…
さすがに医療業界の闇をよく知っている人物ですね。
だけど、その時の財前の言い訳を聞いて、又一の気持ちも変わります。
それは、財前が教授になることがゴールではないと財前が考えていることがわかったからです。
自分が果たせなかった教授の席を婿に取らせたかった又一からすれば、それよりもさらに上を狙っていることがわかってさぞかし嬉しかったことでしょう。
婿は大物になるぞって…
だから、絶対に財前を教授にしてやると断言し、本格的にサポートするようになっていきます。
そして、鵜飼の問題をしっかり後始末するために、500万円をポンと出します。
ここから財前もまた、又一の力を借りながら、ずる賢くなっていきます。
又一のサポートがなければ、膨大な資金や人とのつながりも財前ひとりでは手に入れることはできなかったでしょうから、財前家へ婿へ行ったことが良くも悪くも彼の運命を変えた起点だったのかもしれませんね。
その後、又一が心配していたような展開に…
鵜飼には、又一名義で400万円の鵜飼好みの絵画を送ったりしており、今回のタイトル「贈り物」とは、この絵画のことでしょう。
しっかり後始末をしておこうと思ったがための贈り物でしたが、そうは簡単にうまくいきません。
鵜飼にバレちゃってました。
お礼の菓子折りひとつで…
「人の口に戸は立てられぬ」なんてことわざもありますが、やっぱりバレてしまうものですね。
しかも、東に内緒でやっちゃったこともわかってしまい、面倒なことに…
財前又一が心配していたのは、まさにこういうことでしょう。
とりあえず、東に内緒にはしてもらえることになったものの、相手はさらに上を行くタヌキなので、後始末に失敗したか!?という状況に…
最後のシーンは、又一が誰かに助け舟を求める電話をしているシーンでしたから、これからどうなるの?というハラハラした形での終わり方でした。
財前の本音がわかるちょっとしたシーン
出だしの方で、柳原弘(伊藤英明)が財前に論文を読んでほしいとお願いするシーンがあります。
柳原も、財前と似たような境遇でお金に苦労しながら医者になりました。だから、財前にすごい憧れているわけです。
そのことを聞いた財前が、あとからボソっと言いましたね。
一緒にするな
これって、ちょっとしたセリフのようで財前の今の気持ちをすごく表していると思いました。
要チェックです!
自分はお前なんかとは違う特別な人間なんだっていう自信なんでしょうけどね。
すでにこの時点で、初心を忘れて権力に対する欲望にのまれきっているという証でもあるでしょう。
もちろん、医学界をより良くして多くの人を救いたいという気持ちは持っているのでしょうが、それをやるためには権力が必要であり、誰でもできることではない・自分のようになりたいなどおこがましいとか思ったのではないでしょうか。
このセリフのあとに、財前は自分の甘さによって怒られたり真っ青になったりしますから、「一緒にするな」と言った裏側には、こんな苦労もるからだと見せられているような気もします。
そしてもうひとつチェックしておきたいのは、柳原の純粋な気持ちです。
彼は、医局が上に逆らえないなどの事情を把握はしているでしょうが、財前が汚い手を使ってまで上にのし上がろうとしていることは知らないはずです。
理想の医師だと信じて憧れている柳原の気持ちがどう変化していくのか…
彼は、後半に重要人物となっていくため、今からよく見ているといいですよ。
女性陣の戦いも始まっている!?
病院の外での女性陣の関係性もぐるぐるドロドロし始めています。
財前の妻・杏子(若村麻由美)と、愛人である花森ケイ子(黒木瞳)がそれぞれ財前と接しているシーンでは、まるで里見と財前のような違いを感じさせられますね。
杏子の場合、財前の母親が柿を送ってきた柿を勝手に配ってしまったり、サッサと寝てしまい帰宅した夫への気配りゼロの様子を見ていると、杏子が財前の気持ちを理解していないことや、愛情面での冷めた関係がわかります。
それに対しケイ子は、唯一財前が本音をもらせる相手でもあり場所でもあり、彼につっこみを入れるぐらい財前のことを理解しています。
唯一共通しているのは、言い方は悪いけれど財前に利用されているってことでしょう。都合よく相手をさせられてますからね。
そしてふたりとも、それをわかっていて許しているってことです。
そして、女の戦いという言葉がぴったりなのが、教授夫人会「くれない会」
今回のストーリーでは、くれない会会長で鵜飼の妻である典江(野川由美子)の誕生会のシーンがありましたが、財前から送られてきた絵画をめぐっての発言がすごすぎます。
東さんのところには、もっとすごいのが届いているんじゃございません?
なにせ財前助教授は、何かと派手な方ですもの…
うわ~~~っ怖っ!!
これって、絶対に財前から送られていないことをわかって言ってますよね!?
本来なら、第一外科助教授の財前が第一内科教授の鵜飼に贈り物をすることなんてないはずです。それをしている時点で、訳ありと考えているに違いありません。
典江が自分の夫の膵臓がん見落としの件を知るわけありませんから、財前から贈り物があったということは、教授戦に向けてよろしくという意向があるのだろうと思っているはずです。
そして、財前が注目されて目立っていることに対し、東と妻・政子(高畑淳子)が不快に思っていることもお見通しのはず。
だから、わざわざ財前から送られたと名前を出し、チクリと彼は注目されてますからね~と嫌味を言っているんですよ。同じ教授の妻として、外科・内科でライバル視しているでしょうし。
シーンにはありませんでしたが、東政子が家に帰ってから大騒ぎして怒っている姿が想像できます(笑)
それにしても、キャンキャンうるさい東教授夫人の演技はすごいですね(笑)
さすがです、高畑淳子さん!!
白い巨塔 2話の情報まとめ
東佐枝子(矢田亜希子)の露出も多くなってきました。
前回、財前と里見を闇と光って例えましたが、佐枝子は光ですね。
医局や両親の考え方が気に入らなくて、自分と同じような里見の妻・三知代(水野真紀)と仲良くなったことにより、里見自身とも近づくことに…
このドラマではヒロイン的な存在になるのでしょうが、彼女もまた後半の重要人物となるので、その人となりや行動をよく見ておきたいですね。
▼まとめページと次回第3話の記事もご覧くださいね。
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